AGA治療薬の費用は『高額療養費控除』を受けられない!

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AGA(男性型脱毛症)は、多くの男性が直面する脱毛の一種であり、進行性であるため早期の治療が望ましいとされています。

しかし、AGA治療薬にかかる費用が気になる方も多く、「治療薬の費用は『高額療養費控除』が適用されるのか?」という疑問がよくあります。

AGA治療薬の費用は、『高額療養費控除』が適用されるのでしょうか?

薄毛40代パパ

結論から言いますと、AGA治療は『高額療養費控除』を受けられません。

それでは詳しく解説していきます。

\この記事はこんな人にオススメ/

  • AGA治療に興味があり『高額療養費控除』が適用されるか知りたい人
  • AGA治療薬の治療費の負担を減らしたいと思っている人
  • 薄毛治療が『高額療養費控除』になるケースを知りたい人

<参考にしている資料>

目次

AGA治療薬の費用は『高額療養費控除』受けれる?まず知っておきたい基本情報

AGA治療薬(AGA治療)は、美容整形と同じように、容姿を美化するものと捉われることが多く、AGAが生命に直接的な影響を与える疾患ではないと思われているため、『高額療養費控除』の対象にはなりません。

(健康診断及び美容整形手術のための費用)

73-4 いわゆる人間ドックその他の健康診断のための費用及び容姿を美化し、又は容ぼうを変えるなどのための費用は、医療費に該当しないことに留意する。ただし、健康診断により重大な疾病が発見され、かつ、当該診断に引き続きその疾病の治療をした場合には、当該健康診断のための費用も医療費に該当するものとする。

引用元:国税庁ホームページ 第3節所得控除 法第72条《雑損控除》関係

一般的な健康保険組合の情報

高額療養費(高額な医療費を支払ったとき)

自己負担限度額を上回った分は高額療養費として支給(払戻し)される

医療機関等の窓口で高額な医療費を支払ったとき、自己負担額が上限額を超えた場合に、その超えた額を支給する高額療養費という制度があります。
その際の自己負担の上限額とは、年齢(70歳未満か70歳以上か)や所得に応じて定められており、算定には(1)受診した月ごと、(2)受診者1人ごと、(3)医療機関ごと(外来・入院別、医科・歯科別など)の条件下で行われます。ただし入院時の食事代や居住費・差額ベッド代は、高額療養費の対象となる費用には含まれません。

なお、当健保組合では、さらなる自己負担額の軽減をはかるため、当健保組合独自の給付(付加給付)があります。
自己負担限度額を上限として、病院の窓口で支払った医療費(1ヵ月、1件ごと、高額療養費および入院時食事療養・生活療養費にかかる標準負担額は除く)の7割から25,000円を差し引いた額(1,000円未満不支給・100円未満の端数切捨て)が支給されます。

ただし、これらの給付を受けるには一旦、医療機関の窓口で支払いを済ませる必要があります。その後、医療機関等から提出される診療報酬明細書の審査を経て払戻し金額が算定されますので、支給までには診療月からおよそ3ヵ月以上かかります。

※医療機関等から受領する診療データを基に、自動処理を行ないますので、手続きは不要です。

窓口での支払いを自己負担限度額におさえたいとき

事前に申請することで医療機関の窓口での支払いを自己負担限度額までにおさえることが可能な「限度額適用認定証」の制度があります。あらかじめ申請することにより高額な医療費を一時的に立て替える必要がなくなりますので、入院や手術等で医療費が高額になると見込まれる場合であればこちらの制度をご利用ください。

高額療養費の支給を受ける(事後払戻しを受ける)場合と、事前に手続きをして限度額適用認定証を利用する(窓口での支払いを限度額におさえる)場合の二通りの方法がありますが、最終的に自身が負担する支払い額は同じ(付加給付控除額まで)になります。

高額療養費の自己負担限度額(月額)

【70歳未満の方】

所得区分(A)
法定自己負担限度額
(B)
付加給付
標準報酬月額
83万円以上
252,600円+(医療費-842,000円)×1%
《多数該当:140,100円》
窓口負担額(Aを上限として)×0.7-25,000円
標準報酬月額
53~79万円
167,400円+(医療費-558,000円)×1%
《多数該当:93,000円》
標準報酬月額
28~50万円
80,100円+(医療費-267,000円)×1%
《多数該当:44,400円》
標準報酬月額
26万円以下
57,600円
《多数該当:44,400円》
市区町村税
非課税者等
35,400円
《多数該当:24,600円》

《多数該当》とは、直近12ヵ月の間に3回以上高額療養費の対象になった場合、4回目以降はさらに自己負担限度額が引き下がり、多数該当の限度額が適用される特例制度のことです。

高額療養費および自己負担額の計算方法

計算方法
計算例

世帯で合算する世帯合算高額療養費

医療費の支払いが1件だけでは自己負担限度額に達しない場合でも、高額療養費には世帯合算という特例があり、同一世帯で1人、1ヵ月、各病院・診療所ごとにつき、21,000円以上の医療費負担が複数ある場合は、世帯で合算した負担額が法定自己負担限度額を超えた分が合算高額療養費として、払い戻しされます。

この場合の世帯とは、住民票上の世帯とは異なり当健康保険組合に加入している家族となります。同一人物が複数の医療機関で診療を受けた場合も、各自己負担額が21,000円以上であれば世帯合算の対象になります。

世帯合算

高額療養費および自己負担額の算定基準要件

高額療養費の算定にはいくつかの要件があり、いずれの場合も「1日~末日」の1ヵ月の間にかかった医療費を基準にします。 例えば、ある月の後半から次月の前半にかけて支払った医療費は、2ヵ月分としてわけて計算されることになるので注意が必要です。 また、入院時の食事代や居住費・差額ベッド代は、高額療養費の対象となる費用には含まれません。

基準要件詳細
1)受診者ごと受診者1人ごとに算定1件21,000円以上の自己負担があれば世帯合算可(70歳以上は全額合算可)
2)診療月ごと1ヵ月(歴月:1日~末日)を単位として算定
3)医療機関ごと同一医療機関であっても入院・外来は別歯科の場合も別同一医療機関(診療科)が発行した処方せんにおける薬剤費等も合算可1件21,000円以上の自己負担があれば世帯合算可(70歳以上は全額合算可)(診療科)が発行した処方せんにおける薬剤費等も合算可

ただし国や自治体から公費負担等の助成を受けている場合は、重複して給付を受けることはできません。 公費が優先され付加給付の対象外になります。

AGA治療薬の保険適用の現状

AGA治療薬は、一般的に薄毛や脱毛の進行を防ぎ、毛髪を再生させる目的で使用されますが、現状では日本の公的医療保険制度において、AGA治療薬は保険適用外となっています。その理由は、AGAが生命に直接関わる病気ではなく、美容目的の治療と見なされているためです。

ただし、特定の薄毛においては保険適用が認められる場合もあります。これにより、一部の治療が保険適用される例や、自費での購入が必要な治療薬の例が存在します。

<特定の薄毛の病気について>  

  • 円形脱毛症:
    細菌やウイルスなどの病原体を壊そうとする働き(免疫)が自分自身の身体に向いてしまい機能が損なわれる病気を自己免疫疾患と呼びます。円形脱毛症は毛を作る毛包周囲に炎症が起き、一部のリンパ球が毛包の組織を壊そうとする自己免疫反応が起きておりその影響で毛が抜けてしまう病気です。  
  • びまん性脱毛症:
    びまん性脱毛症とは、髪全体のボリュームが失われる薄毛の1つです。男性型脱毛症いわゆるAGAは前頭部や頭頂部の髪が薄くなりますが、びまん性脱毛症は全体的に抜け毛が増えます。  
  • ひこう性脱毛症:
    ひこう性脱毛症は、『乾燥した細かい灰白色のフケが大量に発生→フケが毛穴をふさぎ、毛穴にいる常在菌(マラセチア菌)が繁殖→毛穴が炎症→髪の成長が阻害→抜け毛が増え頭皮全体が薄く』なる病気です。  
薄毛40代パパ

男性型脱毛症(AGA)
薄毛の中の1つの病名が「AGA」です。

髪の毛全体が薄くなる症状は、AGAとは違うようで、保険適用の可能性のある薄毛の病気です。

AGA治療薬の費用の相場は、月額¥5,000前後~¥30,000前後

薄毛40代パパ

AGA治療のメインとなってくる費用が処方薬です。

AGA治療は通常単剤での内服薬から始まり、費用相場は月額5,000前後〜¥30,000円前後です。

ここで重要ポイント!
どのクリニックも取り扱う薬やプランはほぼ同じものなのにクリニックによって大きく値段が違うということです。

※AGA治療は『自由診療』のため、クリニックによって価格差が発生します。

AGA治療薬には経口薬の「抜け毛防止(守りの処方薬)」と「発毛促進(攻めの処方薬)」の2種類があります。その他、頭皮に塗る外用薬もありますが、ここでは、経口薬について解説します。

AGA治療薬について知りたい方はコチラをご覧ください。

「抜け毛防止(守りの処方薬)」は2種類

「抜け毛防止(守りの処方薬)」2種類は、フィナステリド デュタステリドです。

この2つの薬は、日本の承認薬になっているため、先発医薬品とジェネリック(後発医薬品)があります。まれにですが、海外の承認薬を使用してるクリニックや独自に開発した処方薬を使用するクリニックもありますので、確認が必要です。

処方薬価格相場
フィナステリド3,000円~12,000円/月
デュタステリド4,000円~15,000円/月
処方薬の確認ポイント
  • 薬名は何か?
  • 何mg が配合されているか?
  • 錠数は何個か?
  • 価格(1ヶ月とした場合)は?

「発毛促進(攻めの処方薬)」は1種類

「発毛促進(攻めの処方薬)」1種類は、ミノキシジル内服薬です。

ミノキシジルは外用薬として日本で承認されていますが、ミノキシジル内服薬としては承認されていません

処方薬価格相場
ミノキシジル内服薬4000円~15,000円/月
処方薬の確認ポイント
  • 薬名は何か?
  • 何mg が配合されているか?
  • 錠数は何個か?
  • 価格(1ヶ月とした場合)は?

AGA治療薬と保険適用に関するよくある質問(FAQ)

AGA治療薬の費用は高額療養費控除の対象になりますか?

AGA治療薬の費用は、一般的に自由診療であり、保険適用外となるため、高額療養費控除の対象とはなりません。高額療養費控除は、保険診療でかかった医療費が一定額を超えた場合に、その超過分が払い戻される制度です。

AGA治療薬の費用を軽減する方法はあるのでしょうか?

AGA治療は自由診療であるため、クリニックによって治療費が異なります。複数のクリニックを比較し、ご自身の予算に合ったクリニックを選ぶことが重要です。

治療薬の選択についても種類や量によって治療費は変動します。

AGA治療の途中で保険適用になる可能性はありますか?

現時点では、AGA治療が保険適用になる見通しは立っていません。しかし、医療技術の進歩や社会的な関心の高まりによって、将来保険適用となる可能性はゼロではないようです。

AGA治療に関する最新の情報を、医師や医療機関から得るようにしましょう。

まとめ:AGA治療薬の『高額療養費控除』を理解してクリニック選びを!

AGA治療薬は、残念ながら現時点では保険適用外となっており、全額自己負担の『自由診療』となります。そのため『高額療養費控除』も受けられません。

自由診療となることで、最新の治療法や多様な薬剤を選択できるというメリットもあります。治療費については、ご予算や治療内容に合わせて、クリニックを選んでみてください。

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